エアライン — 2024年6月12日 12:57 JST

シンガポール航空、乱気流遭遇SQ321便乗客に補償 軽傷は1万ドル

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 シンガポール航空(SIA/SQ)は現地時間6月11日、飛行中に激しい乱気流に巻き込まれたロンドン(ヒースロー)発シンガポール行きSQ321便(ボーイング777-300ER型機、登録記号9V-SWM)の全乗客に対し、補償の案内を送付したと発表した。

乱気流に巻き込まれたSQ321便の乗客への補償を始めたシンガポール航空=16年12月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 軽傷客には1人1万米ドル(約157万円)、重傷客には体調が回復して準備が整い次第、状況に応じた補償を相談するという。長期的な治療が必要であると医療機関で診断され、経済的支援を希望する乗客には2万5000米ドルを前払いする。

 また、負傷しなかった人も含む全乗客に対して航空運賃を全額払い戻し、EU(欧州連合)または英国の規則に基づいた遅延補償を行う。

 シンガポール航空は、SQ321便がダイバート(目的地変更)により着陸したバンコクから乗客が出発する際の当面の費用として、全乗客に1人あたり1000シンガポールドル(約11万6000円)を支払い済み。負傷した乗客の医療費を負担しているほか、家族などの要請に応じてバンコクまでの航空券を手配したという。

関連リンク
シンガポール航空

SQ321便
SQ321便事故、急激なG変化記録 シンガポール当局が中間報告(24年5月31日)
シンガポール航空SQ321便、乗客死因は心臓発作 乱気流でバンコク緊急着陸(24年5月22日)
シンガポール航空、乱気流で乗客1人死亡 ロンドン発SQ321便(24年5月21日)

運輸安全委が提言
回避難しい急な揺れ、CAの負傷増加 機体後方で8割発生 JTSBが提言(24年4月5日)

ANAと共同事業開始へ
ANA、シンガポール航空と共同事業開始へ 国交省が条件付きATI認可(24年4月19日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post