日本航空(JAL/JL、9201)は6月10日、配送・宅配事業を展開するルーフィ(東京・中央区)と共同で展開する空陸一貫の配送サービス「ハコJET」について、JALグループで伊丹を拠点とするジェイエア(JAR/XM)の運航便にも拡大すると発表した。空陸一貫の物流により当日中の配送を実現するほか、物流の輸送能力が不足する「2024年問題」の課題解決も目指す。
17日に始める配送新サービス「J-AIR直鮮サービス」は、事前承認された地域特産品をジェイエア便で運ぶ。荷出し地点から到着地点まで当日輸送できるもの、輸送日の5営業日前までに輸送日、便名、物量が確定しているものに対応する。輸送できるのは常温と冷蔵、冷凍の3温度帯で、陸送はルーフィが、空輸はジェイエアが担う。
従来の産直品配送は陸送のみを活用し、朝どれの生鮮品の配送に2日以上が必要だった。新サービスのスタートにより当日配送が可能となり、出荷から配送まで9時間半で完了するケースもあるという。
JALとルーフィの配送サービス「ハコJET」は、2020年12月に開始。従来は空輸と陸輸を別々に手配する必要があったが、空陸一貫物流により輸送手配の簡略化につながっている。
関連リンク
日本航空
ルーフィ
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J-AIR直鮮サービス
・JALとCBcloud、常温貨物を当日配送 法人対象、羽田・伊丹など14空港で空陸一貫(21年3月1日)
・JAL、空陸一貫の配送サービス ルーフィと、冷蔵・冷凍も当日配送(20年11月24日)