愛媛県の松山空港に6月6日、日本航空(JAL/JL、9201)のボーイング787-8型機の国内線仕様機が初飛来した。私立愛光高校(松山市)の2年生が修学旅行で利用するチャーター便(787-8、登録記号JA849J)で、松山をJL4911便として午前11時9分ごろ離陸し、目的地の旭川空港には午後1時8分ごろ着陸した。
松山には全日本空輸(ANA/NH)の787が就航しているが、JALの同型機は未就航。JALの787-8の国内線仕様機(3クラス291席)は4機のみで、幹線を中心に投入していることから松山に姿を見せたのは今回が初めてとなった。
修学旅行は4泊5日の日程で、松山空港によると10日午後8時5分に復路便が到着する予定だという。
6日の使用機材は、羽田を午前8時49分ごろJL4637便として離陸し、松山には午前9時49分ごろ着陸した。旭川からはフェリーフライトのJL4518便で午後2時45分ごろ離陸し、羽田には午後4時12分ごろ着陸した。
愛光高校が2022年に修学旅行でJALのチャーター便を利用した際は、767-300ER(2クラス261席;往路帯広行きJA610J/復路旭川発JA659J)が投入された。
松山空港から北海道への直行便は現在運航がなく、羽田や伊丹を経由して定期便を乗り継ぐことになるが、今回の目的地である旭川発着の国内線は羽田と成田のみ。羽田-松山線は、JALがボーイング737-800型機(2クラス165席)で1日6往復、ANAが787で1日6往復となっており、ANAは5往復を787-8(2クラス335席)、残り1往復は787-9(同375席)を投入している。
旭川空港へのJALの787乗り入れは、2017年10月20日に運航されたSUBARU(7270)の車両を運ぶチャーターが初めて。2018年11月22日に国際線ターミナルが開業した際には、787-8の国際線仕様機によるホノルル発旭川行きのJALのチャーター便が到着初便になった。
JAL 787-8国内線仕様機
・JAL、CAを全便全非常口配置 787乗務編成を7月変更(24年5月18日)
・4機しかない787国内線仕様 JALは羽田-石垣線にどう投入するのか(24年2月5日)
写真特集・JAL 787国内線仕様機
(1)1便6席のファーストクラス
(2)クラスJも個人用モニター・電源完備
(3)普通席も全席モニターと電源完備
(4)ギャレー配置工夫で座席数最大化
写真特集・JAL 11代目CA新制服と主要機材
(5)普通席もモニターと電源完備 787-8国内線仕様機
機内の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・JAL 787-8 国内線仕様機 初便 羽田→伊丹 JL107便
・JAL 787-8 国内線仕様 JA846J お披露目
松山空港
・JAL、バッテリー式地上電源を初導入 松山空港で(24年5月17日)
旭川空港
・JAL、787で旭川-ホノルルチャーター 帰国便が国際線ターミナル初便に(18年11月23日)