エアライン, 解説・コラム — 2024年6月4日 13:38 JST

JALはなぜインド最大インディゴと組むのか 特集・レゲット常務に聞く「品質高い」LCCの実力

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 日本航空(JAL/JL、9201)が、インド最大の航空会社インディゴ(IGO/6E)とのコードシェア(共同運航)を10月から始めると発表した。インドでの国内線シェアは6割以上と圧倒的で、発注済みのエアバス機は1300機を超える世界最大のA320ファミリーの顧客でもある。

コードシェア提携に合意したドバイでインディゴのモデルプレーンを手にするJALの客室乗務員=24年6月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALは2017年9月に、当時インド3位で印タタ・サンズとシンガポール航空(SIA/SQ)の合弁会社ビスタラと提携。2019年2月28日からコードシェアを始めたものの、エア・インディア(AIC/AI)による吸収合併が決まり、インド市場で新たなパートナーと提携する必要があった。

 ビスタラはFSC(フルサービス航空会社)だったが、今回組むインディゴはLCC(低コスト航空会社)だ。FSCであるJALにとって、LCCのインディゴと組む狙いはどこにあるのか。JALの路線事業本部長を務めるロス・レゲット常務に、提携に合意したドバイで狙いを聞いた。そこには、インドNo.1のシェア以外の要素もあった。

—記事の概要—
定時性も高いLCC
インドのプレミアム旅行を再定義

定時性も高いLCC

 JALがインディゴと提携する理由として、インド最大の国内線シェアは当然重要な要素だ。インディゴの国内線でインド各地から訪日客を集め、JALの羽田-デリー線や成田-ベンガルール線に乗り継いでもらう。

JALのロス・レゲット常務=24年6月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 「訪日以外にも米国西海岸へ乗り継げる」(レゲット氏)と、アジア-北米の乗り継ぎ需要も取り込む。インドは高いスキルを持つIT人材が豊富で、日印間の往来拡大だけでなく、人材交流の促進も期待できる。

 こうしたコロナ後の本邦航空会社の定番戦略である3国間流動の獲得だけでなく、インディゴのパートナーとしての魅力が運航品質だ。同社は「手頃な運賃と定刻通りのフライトを提供し、比類ないネットワークを通じて手間のかからない旅行体験を提供すること。低価格=低品質ではない」という理念を掲げている。

 「LCCの中でもクオリティーが高い。定時性も


これより先は会員の方のみご覧いただけます。

無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。

会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。

無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。

会員としてログイン
 ログイン状態を保存する  

* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
 これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
 購読料はこちらをご覧ください。

* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能

* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。

無料会員登録
* 利用規約 に同意する。
*必須項目新聞社や通信社のニュースサイトに掲載された航空業界に関する記事をピックアップした無料メールニュース。土日祝日を除き毎日配信しています。サンプルはこちら
登録内容が反映されるまでにお時間をいただくことがございます。あらかじめご了承ください。
  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post