エアライン, 企業, 官公庁, 機体, 空港 — 2024年5月31日 18:58 JST

神戸空港、滑走路閉鎖 ヒラタ学園の訓練機が胴体着陸

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 神戸空港で5月31日午後2時25分すぎ、ヒラタ学園(大阪・堺市)が飛行訓練に使用している双発レシプロ機テキストロン・アビエーション(旧ビーチクラフト)「バロン」G58(登録記号JA212H)が滑走路へ胴体着陸するトラブルが発生した。同学園によると、乗員3人にけがはないという。滑走路閉鎖が続いているため、スカイマーク(SKY/BC、9204)などの定期便に欠航が出ている。

ヒラタ学園の訓練機が胴体着陸した神戸空港(資料写真)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同学園によると、搭乗していたのは60歳代の男性教官と、20歳代の男性パイロット訓練生2人の計3人で、離着陸を繰り返す「タッチアンドゴー」の訓練中だった。午後6時の時点で機体を滑走路から移動させる作業が行われているといい、詳しい原因は調査中だとしている。

 空港を運営する関西エアポート(KAP)によると、空港の消防車は午後2時28分に出動。滑走路を点検したところ、補修の必要はない状態だという。空港関係者によると、滑走路などに部品が散乱していることから、運航再開までに時間がかかりそうだといい、午後11時ごろまで運用再開がずれ込む可能性がある。

 神戸でもっとも多くの定期便を運航しているスカイマークによると、神戸を午後2時に出発予定だった那覇行きBC595便など、神戸発着22便の欠航が決定。約3300人に影響が出ており、最終便まで欠航や遅延の可能性があるとしている。

 松本と青森、花巻の3路線を運航するフジドリームエアラインズ(FDA/JH)によると、花巻発神戸行きJH844便が滑走路閉鎖に伴い県営名古屋空港(小牧)へ目的地変更。同じ機材で運航予定だった神戸発花巻行きJH845便は欠航となった。また、神戸発松本行きJH236便と、折り返しの神戸行きJH237便も欠航になった。

 羽田線を運航する全日本空輸(ANA/NH)は、羽田午後8時30分発の神戸行きNH415便と、折り返しの神戸午後9時15分発の羽田行きNH416便は、午後6時55分時点で運航を予定している。

 ヒラタ学園に対しては、国土交通省大阪航空局(OCAB)が5月28日に、航空法に基づく「行政処分」となる事業改善命令を出しており、安全統括管理者に対して警告を行っている。長崎県から受託しているドクターヘリの運航で、不適切な整備などの違反が複数確認されたことから、事業改善命令が出された。

関連リンク
ヒラタ学園 航空事業本部
神戸空港
スカイマーク
フジドリームエアラインズ
全日本空輸

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