エアライン, 機体, 空港, 解説・コラム — 2024年5月27日 13:10 JST

トキエア、3号機ATR42を9月受領へ

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 新潟空港を拠点とするトキエア(TOK/BV)が、3号機を早ければ9月に受領する見通し。現在は仏ATR製ATR72-600型機(1クラス72席)が2機で、3号機は計画通りATR42-600(メーカー標準1クラス48席、予定登録記号JA03QQ)を導入する。

3号機を9月にも受領予定のトキエア。写真は初号機のATR72=22年11月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 トキエアは約2年遅れとなる今年1月31日に就航。新潟-札幌(丘珠)線が1路線目で、4月26日に2路線目の新潟-仙台線を開設した。現在は2機のATR72で2路線とも週5日運航で、1日あたり2往復ずつ運航している。夏前には2路線とも週7日に増やし、ダブルデイリー(1日2往復)化を目指す。5月6日には、累計搭乗者数が1万人に達した。

 ダブルデイリー化後は中部、神戸、佐渡への就航も計画。3号機は佐渡就航や需要にあった機材運航を視野に小型のATR42-600を導入し、4号機は現在開発中で短い滑走路でも離着陸できるSTOL(短距離離着陸)型「ATR42-600S」の導入を計画している。

 ATRでは、ATR42-600Sの就航時期を2025年としており、トキエアは開発が遅れる場合は4号機も通常型のATR42を導入できるよう、ATRと調整している。STOL型は乗客40人を乗せて最短800メートルの滑走路を離着陸できる設計で、滑走路長が890メートルの佐渡空港にも乗り入れられることをうたっている。

 佐渡空港は新潟県が管理する地方管理空港で、1958年11月7日に開港。定期便は2014年4月1日から運休が続いているが、トキエアの就航を視野に施設改修が進んでいる。新潟県は、新たな滑走路を整備する計画を進めており、東西に向く現滑走路(RWY10/28)の東端付近を北東から南西へ横切る形で2000メートルの新滑走路を計画しており、佐渡市とともに地権者との交渉を続けいている。

関連リンク
トキエア

トキエア、搭乗者数1万人達成 就航から3カ月(24年5月6日)
トキエア、新潟-仙台就航 夏前に週7日運航へ(24年4月26日)
トキエア、新潟-丘珠増便 4/3から水曜追加、週5日運航に(24年3月21日)
「新潟の魅力伝えたい」トキエア地元出身CAも待ちわびた初便(24年2月19日)
トキエア、丘珠からも出発 週4日運航でスタート(24年1月31日)
トキエア、新潟-札幌初便が出発 2年遅れで就航(24年1月31日)
トキエアのATR72、新潟空港へ到着 制服もお披露目(22年11月5日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post