米空軍は現地時間5月22日(日本時間23日未明)、開発中のステルス戦略爆撃機B-21「Raider(レイダー)」が飛行中の写真を初めて公開した。ノースロップ・グラマンが開発した現行のB-2と同じ全翼機で、2023年11月に初飛行した。
エドワーズ米空軍基地(カリフォルニア州)の発表によると、B-21は飛行試験を続けており、同機の統合試験部隊が地上試験やタキシング、飛行運用を含めて行っているという。同基地は「レイダーは空軍爆撃機の基幹機となるべく前進を続けている」と説明している。
B-21は、老朽化した米空軍の爆撃機B-1とB-2を徐々に置き換え、B-52と併用する形で更新していく。米空軍は少なくとも100機を調達する見込みで、2022年基準の平均調達単価は6億9200万ドルとしている。
世界初の第6世代航空機で、オープンアーキテクチャーの採用により、旧世代の航空機と異なりブロック・アップグレードを実施しない。B-52やB-1、B-2よりも優れた搭載量や航続距離、攻撃力になるとみられ、通常弾頭と核弾頭に対応する。
B-21は2022年12月2日に機体が公開され、2023年11月10日にカリフォルニア州パームデールにある米空軍施設「プラント42」から初飛行した。これまで米空軍が飛行中の写真を公開したことはなく、ロールアウト(お披露目)は正面のみ、その後も地上走行などに限定していた。
関連リンク
U.S. Air Force
Northrop Grumman
B-21
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