エアライン, 機体 — 2024年5月8日 18:36 JST

スクート、E190-E2就航 25年末までに9機

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 シンガポール航空(SIA/SQ)系LCCのスクート(TGW/TR)は現地時間5月7日、エンブラエルE190-E2型機を就航させた。シンガポールからタイのリゾート地クラビへ向かうTR684便が初便となった。

シンガポールのチャンギ空港で出発を待つスクートのE190-E2初号機(同社提供)

 スクートはE190-E2の初号機(登録記号9V-THA)に「Explorer3.0」と命名。座席数は1クラス112席で、シートピッチは29インチ(73.6cm)となり、片道最長5時間の短中距離路線に投入を計画している。

 航空機リース会社の米アゾーラから全9機をリース導入。2号機はシンガポールへ到着済み、残り7機は2025年末までに段階的に導入を予定している。

 リージョナルジェットのE190-E2を、シンガポールと周辺の地方都市を結ぶ路線に投入することで、様々な地域へのネットワーク展開を強化する。すでにスクートが就航しているタイのクラビ、ハートヤイ、マレーシアのクアンタン、ミリに加えて、新たにタイのサムイ島、マレーシアのシブへ運航する。

シンガポールのチャンギ空港で出発を待つスクートのE190-E2初号機の客室(同社提供)

チャンギ空港で開かれた就航式典に出席する(左から)エンブラエル民間航空機部門のマーティン・ホームズCCO、シンガポール航空のゴー・チュン・ポンCEO、チー・ホン・タット運輸相、スクートのレスリー・トンCEO(スクート提供)

 E190-E2をはじめとするE2シリーズは、エンブラエルが開発した次世代リージョナルジェット機。従来のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」(E1)の後継機で、E175-E2とE190-E2、E195-E2の3機種で構成する。新型エンジンや新設計の主翼、主脚の格納した際のドアなどで、燃費を向上させた。1クラス構成の標準座席数は、E175-E2が88-90席、E190-E2が106-114席、E195-E2が132-146席となる。

 E2のエンジンは、低燃費と低騒音を特徴とする米プラット&ホイットニー(PW)製GTFエンジンを採用。推力の違いにより、E175-E2がPW1700G、E190-E2とE195-E2がPW1900Gを搭載する。

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