豪新興LCCのボンザ航空(BNZ/AB)は現地時間4月30日、運航を一時停止した。同社は事業の継続可能性について協議を進めており、措置は現在のところ5月2日までの3日間を予定している。
ボンザは豪国内線を運航する独立系LCCで、米マイアミを拠点とする投資会社777パートナーズが支援し2023年1月31日に就航。ゴールドコーストとメルボルン、サンシャインコーストの3空港を拠点とし、36路線を運航している。機材はボーイング737 MAX 8(737-8、1クラス186席)で、今年2月末には6機目を受領した。
同社は4月30日付で、豪公認会計士事務所のホール・チャドウィックを任意管理人(voluntary administrator)に選任した。
ボンザの運航停止を受け、豪航空会社のカンタス航空(QFA/QF)とヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)は、ボンザの旅客へ座席の無料提供を開始した。
このうちカンタス航空を中核とするカンタスグループは、ボンザとの重複6路線を対象に、空席がある場合に限り座席を無料提供する。メルボルン-ゴールドコースト線やアリススプリングス線など6路線が対象で、カンタス本体のほか地方路線を担うカンタスリンク(QLK)、LCCのジェットスター航空(JST/JQ)便が運航する。
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