12月13日午前8時44分ごろ、全日本空輸(ANA)の羽田発福岡行き243便(ボーイング777-200型機、登録番号JA701A)が長野県飯田市上空を飛行中、右エンジンの異常を示す計器表示が出た。運航乗務員が同エンジンを停止し、午前9時16分に羽田へ緊急着陸した。乗客353人と乗員11人にけがはなかった。
243便は午前8時15分に羽田を出発。右エンジンの排出ガスの温度が異常に高くなっているとの警告がコックピットの計器に表示された。運航乗務員が緊急事態発生を管制官に宣言し、右エンジンを停止して左エンジンのみで羽田へ引き返した。
ANAが着陸後に調べたところ、右エンジンの高圧圧縮機の5段目と6段目のブレードが破損しており、7段目以降も一部損傷がみられたという。
運輸安全委員会(JTSB)は13日午後6時、事故につながりかねないとして重大インシデントに認定。羽田へ調査官を派遣し、調査を始めた。
ANAによると、14日は代替機としてボーイング747-400型機を投入するなどの対応で、通常通りの運航になるという。
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