岸田文雄首相は4月14日午後、8日からの米国訪問を終え、政府専用機で羽田空港に帰着した。現地時間11日夜には首都ワシントンD.C.からノースカロライナ州入りし、12日に小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」を開発・生産する本田技研工業(7267)の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)をはじめ、日系企業などを視察した。
ノースカロライナ州では、トヨタ自動車(7203)が2025年の稼働に向けて車載用電池工場を建設中。岸田首相はその後、グリーンズボロ市のHACIを訪れ、同社の山崎英人社長らからホンダジェットに関する説明を受け、大型化する新型機「HondaJet Echelon(ホンダジェット・エシュロン)」のモックアップや生産工場を視察した。
HACIでは、ダニエル・グッゲンハイム・メダルの受賞が決まったホンダジェットの開発者、藤野道格HACI前社長兼CEO(最高経営責任者)に祝意を伝えた。
世界最大規模の航空宇宙分野の学術団体である米国航空宇宙学会(AIAA)のグッゲンハイム賞は、ライト兄弟のオーヴィル・ライトや、ボーイングの創業者ウィリアム・ボーイングをはじめ、航空宇宙分野で功績を残した人々に授与されてきた。藤野氏の先見的なリーダーシップやホンダジェットの革新的な設計などが評価された。
HACIを後にした岸田首相は、ノースカロライナ州立大学と国立名古屋大学によるパートナーシッププログラムの日本人学生と懇談した。
*写真は7枚。
藤野氏にグッゲンハイム賞
・ホンダジェット開発者の藤野氏、米航空宇宙学会からダニエル・グッゲンハイム賞 過去にライト兄弟やボーイングも(24年2月12日)
藤野氏インタビュー
・「飛行機設計は頭脳握るべき」ホンダジェット、藤野社長インタビュー(15年5月11日)
ホンダジェット操縦記
・“空飛ぶスポーツカー”ホンダジェット操縦リポート 静かな機内と飛ばす楽しさが印象的(17年11月10日)
エシュロン
・ホンダジェット、新型機「エシュロン」に 米大陸横断可のライト機、26年初飛行へ(23年10月17日)
エリートII
・クルマみたいに注文できるホンダジェット 最新「Elite II」は客室も刷新(22年10月23日)
・ホンダジェット「Elite II」発表 航続距離延長や自動化、新色も(22年10月18日)