ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下でメタバース事業を手掛けるANA NEO(ANAネオ)と、グループのプラットフォーム事業を担うANA X(ANAエックス)は4月11日、東京都伊豆諸島の神津島の観光活性化に向けた取り組みを発表した。
ANA NEOのマイルが貯まるアプリ「ANA GranWhale(ANAグランホエール)」で神津島の魅力を知るきっかけを提供。ANA Xが展開するマイルなどに交換可能なポイントを付与する新サービス「ANA Pocket(ANAポケット)」内に 「神津島村観光アプリ」を用意した。
ANA GranWhaleは、利用者が自分の分身「アバター」を操作し、旅行前に神津島の魅力に触れるなどができ、神津島村観光アプリでは島内の観光スポットや飲食店などの情報を提供する。
今回の取り組みは、東京都の補助事業「東京宝島 サステナブル・アイランド創造事業」を活用したもの。最長3年間、1町村あたり総額5億円を全額補助する事業で、島しょ地域を取り巻く課題や地理的制約を克服するため、各町村の意欲的な公民共創の取り組みを支援し、持続可能な地域社会の創出につなげる。
神津島の取り組みにはANAグループのほか、NTT東日本(東日本電信電話)とテレビ朝日が参画している。
都心から神津島への交通手段は、竹芝客船ターミナルから高速ジェット船で最短3時間5分、夜行便の客船で最短9時間55分、調布飛行場から新中央航空(CUK)の調布-神津島線(ドルニエ228、19席)で最短40分となっている。
神津島空港は都が管理する地方管理空港で、1992年7月1日開港。滑走路(RWY11/29)は長さ800メートル、幅25メートルで、就航している航空会社は新中央航空のみ。
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東京宝島(東京都)
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