FPG(7148)の100%子会社オンリーユーエア(旧FPGエアサービス)は4月11日、プライベートジェット事業を開始した。国土交通省航空局(JCAB)から必要な許可を受領し、サービス提供の準備が整ったためで、小型ジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」を就航させる。
プライベートジェット事業は、FPGグループの顧客基盤である個人富裕層が主なターゲット。2022年10月に発表されたホンダジェットの最新型「Elite II(エリートII)」などを就航させる予定で、2機を発注済み。1機目は2021年5月発表の性能向上型「Elite S」(登録記号JA20YA)で12月に受領し、鹿児島空港を起点にパイロットの訓練を進めている。2機目はElite IIとなり、5月ごろの受領となる見通し。
オンリーユーエアによると、利用者のスケジュールや利用シーンに合わせたプライベートジェットのチャーター事業を展開することで、社名の由来である「あなただけのきめ細かい空の移動」を提供していきたいという。また、プライベートジェット事業開始後も、離島への医療従事者搬送サービスは継続するとしている。
プライベートジェット事業開始に向けて、実機訓練や関係当局による運航管理施設などの各種検査などを進め、11日に必要な許可を航空局からすべて受領したという。
ホンダジェットをはじめとする小型ジェット機は、法人や個人の出張用途などはビジネスジェット、私的なフライトはプライベートジェットと呼ばれることが多く、オンリーユーエアはFPGグループの顧客基盤である個人富裕層が主なターゲットであることから、プライベートジェット事業と呼んでいる。ホンダジェットの場合、標準的な客室構成ではパイロット1人運航時の乗客数が最大6人で、パイロット2人時は同5人となっている。
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