米GEは、事業を3分割する計画を現地時間4月2日に完了した。旧GEは航空機エンジン事業を中核とするGEエアロスペースとして存続し、エネルギー部門を「GEベルノバ」として分社化してニューヨーク証券取引所へ新たに上場した。ティッカーシンボルは、GEエアロスペースが「GE」を継承し、GEベルノバは「GEV」となった。
旧GEは、航空機エンジンとエネルギー、医療機器の3事業への分社化を2021年11月に発表。医療機器部門のGEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC)は、2023年1月4日に分社化され、ナスダックへ上場済み。
2日の終値は、ニューヨーク市場のGEエアロスペースが136.47ドル、GEベルノバは140.00ドル、ナスダックのGEヘルスケアは88.11ドルとなった。
GEエアロスペースは、ボーイング787型向けのエンジンGEnx-1Bや、747-8向けのGEnx-2B、次世代大型機777X向けGE9X、現行の777向けGE90、747-400や767など向けCF6、エンブラエル190/195(E190/E195)など向けCF34などを製造。仏サフランとの合弁会社CFMインターナショナルは、エアバスA320neoファミリーやボーイング737 MAXなどに採用されている新型エンジン「LEAP」や、A320ceoや737NG向けCFM56を手掛けている。また、A380向けには米プラット&ホイットニー(PW)との合弁会社エンジンアライアンス製GP7200がある。
関連リンク
GE Aerospace
GEnx-1B搭載787
・ANA、787-10国内線仕様お披露目 777-200より大きい次世代旗艦機(24年3月25日)
・就航9年で50機超 特集・JAL 787客室の変遷(21年5月4日)
GEnx-2B搭載747-8
・最後のジャンボ、シアトル離陸し”747″描く 放水アーチで門出祝う(23年2月2日)
・【現地取材】最後のジャンボ納入 56年の歴史に幕 最終号機は747-8F貨物機(23年2月1日)
GE9X搭載777X
・777Xコックピットは大型画面並ぶ 写真特集・パリ航空ショー2023(1)(23年7月16日)
LEAP-1A搭載A321LR
・フランス国籍で関空到着 写真特集・ピーチA321LR初受領(22年1月8日)
LEAP-1B搭載737-10(737 MAX 10)
・“最大の737 MAX”737-10、海外初の飛行展示披露=ファンボロー航空ショー(22年7月21日)