空港 — 2024年3月21日 13:10 JST

成田空港、伐採木を名刺入れに C滑走路調査の資源活用

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 成田空港を運営する成田国際空港(NAA)は、空港周辺で出た伐採木をオリジナルの名刺入れにアップサイクル(作り替え)し、グループ会社のグリーンポート・エージェンシー(GPA)と共同販売している。第3滑走路(C滑走路)の新設など空港機能強化に伴い発生した伐採木で、資源の有効活用を進めている。

成田空港の伐採木を使用したオリジナルの名刺入れ(GPAのオンラインショップから)

 新たに製作した名刺入れは、空港で出たスギを活用。木製デザイン雑貨ブランドのHacoa(福井・鯖江市)とのコラボ商品で、表面には成田空港を表すIATA(国際航空運送協会)の3レターコード「NRT」をあしらった。

 大きさは93ミリ×58ミリ。厚さは13ミリで、名刺を16-18枚収納できるという。成田空港のオンラインショップで取り扱い、1つ税込み7920円。初回は100個用意する。

 成田は第3滑走路を2029年3月末に新設する計画で、その後は現在の第2ターミナル南側に新ターミナルを建設し、現在3つあるターミナルを段階的に集約する「ワンターミナル」構想を検討するなど、空港の機能強化を進めている。

 NAAは、脱炭素社会の実現など2050年度に向けた取り組みの方向性を示す「サステナブルNRT2050」を策定。資源の有効活用を進め、持続可能に発展するサステナブル・エアポートを目指している。

成田空港の伐採木を使用したオリジナルの名刺入れ(GPAのオンラインショップから)

関連リンク
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成田国際空港
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成田空港の明日を、いっしょに(NAA)

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