ロッキード・マーチンは現地時間3月6日(日本時間7日)、バーレーン空軍向けの戦闘機F-16「ファイティング・ファルコン」Block 70が、米国から現地へ向かったと発表した。最初の納入となる3機で、生産施設がある米サウスカロライナ州グリーンビルからバーレーンへ飛び立った。
バーレーンは、湾岸協力理事会(GCC)加盟国初のF-16 Block 70保有国。ロッキード・マーチンはこれまでにバーレーン向けの同型機を5機生産しており、11機が生産・試験段階にある。初期の機体は、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地の第416飛行試験飛行隊で飛行試験が行われている。
F-16 Block 70は4.5世代機で、ノースロップ・グラマン製AESA(アクティブ電子走査アレイ)レーダーAPG-83「セイバー」や、先進のアビオニクス、1万2000時間の延長された構造寿命、自動地上衝突回避システム(Auto GCAS)、航続距離延長用のコンフォーマル燃料タンクなどが特徴となっている。
F-16は1974年に初飛行し、今年で50周年を迎えた。ロッキード・マーチンによると、F-16 Block 70/72の受注残は133機で、2月29日にはスロバキアへ初納入している。
関連リンク
Royal Bahraini Air Force
Lockheed Martin
・スロバキア、F-16初受領 25年までにBlock 70を14機(24年3月3日)
・F-16、電子戦システム近代化 ノースロップ・グラマンがIVEWS開発(22年5月4日)
・米、台湾へF-16最新型売却 66機(20年8月15日)