国土交通省航空局(JCAB)は12月5日、老朽化した場合に航空機の運航に直接影響を及ぼす滑走路など空港の基本施設の点検結果を公表した。
点検対象となったのは、空港の基本施設となる滑走路や誘導路、エプロン、着陸帯と、基本施設下の埋設構造物。徒歩で点検し、必要に応じて打音点検などを実施した。
この結果、舗装表面のひび割れなどが羽田や伊丹、新千歳、福岡、高松、熊本など16空港で確認されたが、このうち13空港はすでに補修を実施しており、残り3空港も直ちに運航に影響を及ぼすものではないことが確認されたという。この3空港のうち、帯広空港は補修済みで、残りの大島と松本両空港も来年度までに実施する。
埋設構造物については、コンクリート表面のひび割れなどが新千歳と福岡、熊本など4空港で確認されたが、3空港は補修済みで、残る大島空港も運航に影響するものではないという。
現在国内には、羽田など国直轄空港が27、成田など空港会社管理が4、地方管理空港が65(1空港休止中)、非公共用飛行場が5、公共用ヘリポートが21、非公共用ヘリポートが89(1空港休止中)の計211空港がある。このうち、点検対象となったのは基本施設が209空港、埋設構造物が37空港で、9月末までに点検を実施した。
また、航空機燃料の給油施設についても点検を実施したが、対象となる104空港すべてで不具合はなかった。
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国土交通省