豪州のジェットスター航空(JST/JQ)を中核とするジェットスター・グループは現地時間2月29日、制服をリニューアルすると発表した。グループ3社のパイロットと客室乗務員(CA)、空港の地上係員が対象で、今年後半から導入する。同グループが制服を大幅に刷新するのは初めて。新制服を本社のある豪メルボルン空港の格納庫でお披露目し、新制服を着用した社員が滑走路に見立てたランウェイを歩いた。
CAと地上係員の新制服は現行と同じく共通で、ブレザーやシャツ、スカート、パンツ、ポロシャツなどを個人の好みで選べるようにした。従来はシャツとパンツなどが分かれたツーピースだったが、新制服では新たにワンピースも導入する。色は従来のオレンジと黒から、オレンジと濃紺に変更。ジェットスターのロゴにも使用する星形のマークをあしらった。
パイロットの新制服も濃紺へ変更し、ネクタイに星形をデザインした。また、肩章やブレード、ウイングバッジも一新する。
デザインは豪州のハイブランド「GINGER & SMART」を手掛けるジェネヴィーヴ・スマート氏が担い、ジェットスター・グループ各社のパイロットとCA、地上係員計40人のチームと練り上げた。スマート氏によると、新制服の生地を伸縮できる軽い素材を導入し、着心地の良さを重視したという。
新制服はジェットスター航空のほか、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)、シンガポールを拠点とするジェットスター・アジア航空(JSA/3K)のグループ3社で導入。5000人以上のスタッフが着用する。現行制服は豪ブロックテックス社と提携し廃棄する。同社では繊維製品を原料に変え、17トンの現行制服をリサイクルする。
ジェットスターは今年5月に就航20周年を迎える。同グループのステファニー・タリーCEO(最高経営責任者)は新制服について、「会社や社員、旅客にとって新しい時代の始まりを象徴する。就航20周年を迎え、次の10年を見据えて作った」と狙いを説明した。
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