全日本空輸(ANA/NH)は、羽田空港第2ターミナル(T2)から出発する国際線の便数を3月31日から拡大するのに伴い、ラウンジ内で閉鎖している一部座席エリアをオープンし、本来の座席数約1300席に戻す。上級会員のラウンジでは、LIVEキッチンとBARカウンターの営業時間を拡大する。
閉鎖エリアをオープンするのは、T2国際線施設にある2つのラウンジで、ANAのマイレージサービスの最上級会員向け「ANAスイートラウンジ(ANA SUITE LOUNGE)」と、一般会員向け「ANAラウンジ(ANA LOUNGE)」。3月31日からは、ANAスイートラウンジが約360席、ANAラウンジが約900席となる。営業時間は、午前5時からT2発国際線の最終便出発まで。
また、ANAスイートラウンジ内にあるLIVEキッチンとBARカウンターも、出発便の拡大に合わせて営業時間を拡大。LIVEキッチンでは、3カ月ごとに変化する季節のメニューをシェフが目の前で調理し、BARカウンターではバーテンダーがANAのオリジナルカクテルを提供する。一方、拡大後も出発便に応じた時間限定の営業となる。
T2の国際線施設は2020年3月29日に開業したものの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で4月10日までのわずか13日間の営業で一時閉鎖。2023年7月19日から約3年3カ月ぶりに再開した。
当初は1日5便、冬ダイヤ初日の10月29日からは、ANAが運航する羽田発の国際線の4割にあたる16便に増え、羽田発の欧州行きは全便がT2発になった。夏ダイヤ初日の3月31日からは6割にあたる26便に拡大する(関連記事)。
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