日立製作所(6501)は2月7日、空港の情報表示基盤「フライトインフォメーションシステム」の設計・構築・保守事業に本格参入し、成田空港に初採用されたと発表した。2027年4月に稼働開始を予定している。
成田空港には約600台、最大約3.7メートル×3.5メートル×3面のディスプレイを設置。利用者や空港関係者に対し、フライト情報やコンテンツ情報などを、空港内のロビーや旅客ターミナルなどにあるディスプレイにタイムリーに配信・表示する。
配信内容は、運航情報管理やチェックインカウンター、バゲージハンドリングなど、各種システムと連携して生成。日立は画面や筐体のデザインも含めたディスプレイ一式、情報・通信機器やソフトウェアの設計・構築を手掛け、空港運営業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)につなげる。
日立によると、利用者をはじめ航空会社や空港のスタッフなど、ユーザーに配慮した視認性や操作性が高い画面デザインや、信頼性や可用性の高さ、拡張性に優れたシステム設計が特長だという。
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