全日本空輸(ANA)は12月2日、日ごろの接遇スキルを競う「客室乗務員スキルコンテスト」を初開催した。コンテストは個人部門とチーム部門の2つが行われ、個人部門はブレイケリー祐紀さん、チーム部門は和田陽子さん率いる「WADA JAPAN」が優勝した。
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個人部門はANAグループ約6000人の客室乗務員の中から投票で選ばれた6人が出場。チーム部門は日ごろ所属する客室乗務員の班内で、有志が3人1組のチームを組み、30チーム90人の予選を勝ち抜いた2チーム6人が決勝に進んだ。
6人が挑んだ個人部門では、笑顔や身だしなみ、会話力、総合的な印象のほか、丁寧さや手際の良さを基準に審査が行われた。ブレイケリーさんは、成田発ロサンゼルス行きビジネスクラスの設定で、新婚夫婦の乗客役を演じる社員に対し、乗客が持参した生花を米国へ持ち込む場合の注意点を踏まえたサービスや、妊娠している新婦の心境を推し量った接遇をしていた。
チーム部門では、ビジネスクラスの乗客役に実際の食事を提供する課題が与えられ、個人部門同様に印象やスキルが評価された。
ANAの篠辺修社長は開会に先立ち、「ここに勝ち残っただけでも誇りに思って欲しい。審査員はじゃがいもだと思って望んで」とエールを送った。ANA取締役執行役員の河本宏子客室センター長は、「コンテストではあるが勝ち負けではない」とし、同社が掲げる「模倣困難なホスピタリティと接遇力」を全社的に向上することが開催目的だと話した。
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