全日本空輸(ANA/NH)は2月1日、中国・上海に本社を置くオンライン旅行会社Trip.com(トリップ・ドットコム)で国際線航空券の販売を始めたと発表した。IATA(国際航空運送協会)のNDC(New Distribution Capability)規格に対応した英Travelfusion(トラベルフュージョン)社のプラットフォーム経由で販売する。
Trip.comでの販売は1月24日に開始。ANAの航空券予約や発券のほか、基本的な変更や払戻が可能になった。従来はANAの予約サイトやコールセンターなどに限られていた有料の事前座席指定や事前追加手荷物も申し込める。
NDCは、IATAが定めたXML(Extensible Markup Language)を用いた通信規格で、航空券や付帯サービスを扱う。NDCに対応したプラットフォームを通じて、航空会社の予約システムと外部提携先のシステムを直結し、機内サービスや座席、機内持ち込みできる手荷物の個数やサイズなど、これまで航空会社内で扱ってきた内容も社外で取り扱える。ANAがオンライン旅行会社とNDCを使って航空券を販売するのは、今回が初めて。
関連リンク
全日本空輸
Welcome to ANA New Distribution Capability (NDC)(ANA)
Trip.com
Travelfusion
Distribution with Offers & Orders (New Distribution Capability – NDC)(IATA)
・ANAの国際線、Googleで予約可能に 決済・座席指定も(20年9月24日)
・ANAの国際線航空券、スカイスキャナーで決済可能に 座席指定も(20年3月30日)