アメリカン航空(AAL/AA)は、ニューヨーク(JFK)-羽田線を数カ月以内に開設すると現地時間1月26日に発表した。米国運輸省(DOT)が同社に対し、同日付で羽田の発着枠を暫定的に割り当てたことを受けたもので、週7往復(1日1往復)の運航を計画している。
DOTが割り当てた発着枠はデルタ航空(DAL/DL)が保有していたもので、デルタが計画していたポートランド-羽田線の就航を断念し、週7枠(1日1枠。1枠は1往復)の発着枠を返上した。アメリカン航空はDOTに対し、夏ダイヤが始まる3月31日から運航し、ボーイング777-200ER型機(3クラス273席)を投入すると申請していた。
アメリカンはニューヨーク-羽田線を運航する唯一の米系航空会社となる。現在は日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)が1日2往復ずつ運航しており、このうちアメリカンはJALとジョイントベンチャー(JV、共同事業)を展開している。アメリカン航空はDOTの暫定割り当てを受け、「認可されたことを歓迎する。JALの既存便を補完し、包括的なサービスを提供する」とコメントした。
JVを展開するJALは、長距離国際線の新機材エアバスA350-1000型機を1月24日に羽田-ニューヨーク線に投入。2路線目はダラス・フォートワース線でアメリカンのハブへ乗り入れる。
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U.S. Department of Transportation
アメリカン航空
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