日本航空(JAL/JL、9201)は、国内線と国際線の降機時に上映する「降機用ビデオ」を12年ぶりに刷新した。次世代長距離国際線機材エアバスA350-1000型機を就航させた1月24日からリニューアルした。
新しいビデオには、日本各地で活躍する文化や技術の担い手を中心に起用。繊細な技術や所作といった“人”を核として捉えた構成で、日本らしさやJALらしさを表現したという。音楽は作曲家の久石譲さん作曲「明日の翼」をこれまでと同じく採用した。
24日に就航したA350-1000は、2004年7月1日に就航したボーイング777-300ER型機の後継機で、約20年ぶりに国際線のフラッグシップを刷新。内装は2019年に就航した国内線機材のA350-900と同じく英タンジェリン(tangerine)社が監修し、日本の伝統美を意識したデザインで、上質な客室を目指すとともに、訪日客の利用を意識し、国際線から国内線に乗り継いだ際に、連続性のある空間に仕上げた。新しい降機用ビデオも、内装のコンセプトに合わせた構成にした。
777-300ERと同数の13機を発注済みで、25日時点で初号機(登録記号JA01WJ)と2号機(JA02WJ)を受領済み。1路線目の羽田-ニューヨーク線への投入は隔日でスタートし、2月からデイリー化する。初便の羽田発ニューヨーク行きJL6便には初号機を投入したが、あす26日の2便目は2号機で運航する見通し。
当初は2月のデイリー化に合わせて2号機を就航させる計画だったが、JALが機体受領後に羽田で実施する就航前の整備作業が早く完了したことから、就航を前倒しする。3号機を受領後は、2路線目の羽田-ダラス・フォートワース線に投入する。
物価高のNYからこんばんは。A350-1000初便JL6便がJFK到着時に流れたJALの新しい降機用ビデオです。本物なので途中でPA入ります。#JAL #A35K #A350 #JL6 #JFK pic.twitter.com/85y7vuUyHS
— Aviation Wire (@Aviation_Wire) January 25, 2024
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JAL国際線 AIRBUS A350-1000
日本航空
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(1)ダブルベッドも可能な個室ファーストクラス
(2)個室内で完結する足もと広々ビジネスクラス
(3)後ろを気にせず電動リクライニングできるプレエコ
(4)4K13インチ画面エコノミーは快適さ追求
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