国土交通省と経済産業省資源エネルギー庁は1月22日、代替航空燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel:サフ、持続可能な航空燃料)」への理解促進や利用拡大を目的に「空のカーボンニュートラル」シンポジウムを2月に開催すると発表した。
2023年2月に続き2回目の開催で、今年度は「SAFの環境価値の見える化」がテーマ。航空の物流を中心に、自社の事業活動に関連する他社の温室効果ガス排出「Scope3(スコープ3)」をはじめとした国内外の脱炭素化を取り巻く最新情勢や、企業の取組状況、今後の課題などをさまざまな業界を交えて議論し、SAFの利用拡大につなげていくための方策を考えていく。
世界の航空業界は、2050年までにCO2(二酸化炭素)排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)の実現を目指しており、SAFは有効な対応策とされている。一方で、SAFの生産は廃食用油の収集といった原料の調達や生産規模の拡大など、さまざまな課題を克服しなければならない。
日時は2月21日午後1時から午後5時まで。場所は東京・内幸町の飯野ビルディング4階イイノホール&カンファレンスセンタ-Room Aで、定員約300人、YouTubeによるライブ配信も実施するハイブリッド開催となる。参加は無料だが事前登録が必要となる。期限は会場参加が2月16日午後5時まで、オンラインが20日午後5時までで、特設サイトから申し込む。
関連リンク
空のカーボンニュートラル シンポジウム vol.2
国土交通省
経済産業省資源エネルギー庁
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