国土交通省航空局(JCAB)は1月19日、羽田空港C滑走路北側(RWY16L)のPAPI(進入角指示灯)の供用を20日午前6時30分から再開すると発表した。2日に発生した海上保安庁機と日本航空(JAL/JL、9201)機の衝突事故で損傷したが、復旧工事と確認作業が完了したため。好天時の飛行ルートを通常運用に戻す。
C滑走路は8日から運用を再開したが、北側のPAPIが事故で損傷したことから、南風運用時は常にILS(計器着陸装置)を使い、都心上空を飛行するルートで運用。通常は南風運用の悪天候時に午後3時から午後7時まで使うルートで、20日からは好天時に飛行する都心上空ルートに戻す。
一方、北風運用時は施設の損傷などがなかったため、C滑走路再開時点で事故発生前と同じ運用を行っている。また、C滑走路の処理容量は風向きにかかわらず、8日から事故前の水準に回復しており、今回のPAPI供用再開による変更はない。
元飛行検査官によるPAPIの解説
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8日午前0時再開
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撤去作業
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