日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数推計値によると、2023年12月の訪日客数は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行前となる2019年同月比8.2%増の273万4000人で、12月の過去最高を記録した。200万人を上回るのは7カ月連続。国・地域別では12市場で12月の過去最高を更新した。出国した日本人は44.6%減の94万7900人だった。
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・23年12月の動向
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23年12月の動向

12月の過去最高を記録した訪日客=23年12月 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
JNTOが重点市場としているのは23カ国・地域で、2023年4月分から北欧地域が加わった。月間の訪日客数は半数以上の市場でコロナ前を上回る回復となった一方、欧州はロシア領空を迂回(うかい)し通常よりも飛行時間が増加していることが影響し、回復が鈍化している。
23市場のうち2019年同月を上回ったのは12カ国・地域で、