エアバス, エアライン, ボーイング, 機体, 空港, 解説・コラム — 2024年1月17日 11:01 JST

新千歳空港、大韓A330翼端がキャセイ777尾部に接触　プッシュバック中に牽引車スリップ

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　札幌・新千歳空港で1月16日午後5時30分ごろ、国際線エリアの70番スポット（駐機場）を出発した大韓航空（KAL/KE）のソウル（仁川）行きKE766便（エアバスA330-300型機、登録記号HL7702）の左主翼の翼端が、隣の69番スポットに駐機してあったキャセイパシフィック航空（CPA/CX）のボーイング777-300型機（B-HNW）の機体右側尾部付近に接触した。KE766便の乗客乗員289人にけがはなく、キャセイ機に乗客乗員は乗っていなかった。火災や燃料漏れなどは確認されていない。

新千歳空港でプッシュバック中にキャセイパシフィック航空の777-300（右）と接触した大韓航空のA330-300の左ウイングレット＝24年1月16日 PHOTO: Stringer/Aviation Wire

　KE766便は、16日午後2時に出発予定だったが、雪の影響で出発が3時間半遅れていた。スポットからトーイングカー（牽引車）でプッシュバックして出発した際、大韓機の左主翼端にある「ウイングレット」が、駐機中のキャセイ機に接触した。大韓機のウイングレットは折れ曲がり、キャセイ機は右側尾部のAPU（補助動力装置）付近の外観が損傷した。

　大韓航空によると、新千歳では委託先である日本航空（JAL/JL、9201）のグループ会社がプッシュバックなどのランプハンドリングを行っており、トーイングカーがスリップしたという。

　気象庁によると、新千歳空港周辺では1時間あたりの降雪量が約3センチ以上となる「強い雪」が降っており、16日午後5時の時点で気温マイナス7度、北風1.8メートル、降雪1センチ、積雪38センチ、午後6時の時点で気温マイナス6.7度、北北東の風1.4メートル、降雪4センチ、積雪42センチを記録していた。雪の量は午後4時時点で降雪4センチ、積雪37センチとなっていた。