全日本空輸(ANA/NH)は1月2日、羽田空港を発着する全便欠航を決めた。滑走路閉鎖によるもので、一部の到着便は成田空港へ目的地を変更した。
2日の欠航は国内線118便。このうち羽田の滑走路閉鎖によるものが110便、1日に発生した「令和6年能登半島地震」の影響によるものが8便だった。110便の影響者数は約2万3700人。国際線の運航は、今後の滑走路の使用可否状況を見て判断するという。
国際線は滑走路閉鎖の影響で7便が欠航。約1150人に影響が出た。滑走路の運用は午後9時30分に再開され、4本ある滑走路のうち、事故が起きたC滑走路を除く3本を使用できるようになった。
3日の運航便は調整中。午前中の便は欠航や遅延などが多数発生する可能性があるという。
2日午後6時前に海上保安庁機(MA722、ボンバルディアDHC-8-Q300、登録記号JA722A)と日本航空(JAL/JL、9201)の札幌(新千歳)発羽田行きJL516便(エアバスA350-900型機、JA13XJ)がC滑走路で衝突し、機体が炎上。JL516便の乗客乗員379人は全員脱出したが、報道によると警視庁発表でMA722に乗っていた海保の6人のうち5人の死亡が確認され、機長が重傷だという。
・羽田JL516便、乗客1人打撲 3カ所から379人全員脱出、原因調査中(24年1月3日)
・ANA、2日の羽田-小松臨時便を777-300に大型化 富山線も767に大型化(24年1月2日)
・JAL A350が羽田で炎上 札幌発JL516便、乗客乗員は全員脱出(24年1月2日)
【お知らせ】
・ANAから国内線影響者数、国際線に関する情報が入りましたので追記しました。(24年1月2日 23:08 JST)
・ANAから影響便数の連絡が入りましたので追記しました。(24年1月2日 21:18 JST)