日本航空(JAL/JL、9201)によると、1月2日の札幌(新千歳)発羽田行きJL516便(エアバスA350-900型機、登録記号JA13XJ)の乗客367人(幼児8人含む)と乗員12人(パイロット3人、客室乗務員9人)の379人は、羽田空港で全員脱出した。C滑走路(RWY34R)へ着陸後に機体が炎上した。JALのA350-900と、海上保安庁羽田航空基地所属のMA722「みずなぎ1号」(ボンバルディアDHC-8-Q300、JA722A)が衝突した可能性がある。
JL516便は午後4時15分(定刻午後3時50分)に札幌を出発し、午後5時46分に着陸。NHKなどの報道によると、着陸直後に機体が炎上し、複数の消防車が消火活動を行っている。
詳しい原因は調査中。
事故の影響で、2日夜の羽田発着全便が欠航となった。全日本空輸(ANA/NH)によると、2日の同社便の欠航は国内線118便。このうち羽田の滑走路閉鎖によるものが110便、1日に発生した「令和6年能登半島地震」の影響によるものが8便だった。国際線の運航は、今後の滑走路の使用可否状況を見て判断するという。
炎上したA350はJALの同型機では13号機で、座席数は3クラス369席(ファーストクラス12席、クラスJ 94席、普通席263席)。2021年11月10日にエアバスから引き渡され、羽田には同月13日午後3時30分に到着し、同月18日に就航した。2022年1月1日の初日の出フライトの際、A350が初めて投入された機体が13号機だった。
*羽田事故の続報はこちら。
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日本航空
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【お知らせ】
2日の羽田全便欠航について追記しました。(24年1月2日 21:23 JST)