ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の一部パイロット・客室乗務員がストライキを実施し、12月29日の国内線に欠航が出ていることから、同社に50%出資する日本航空(JAL/JL、9201)は羽田-旭川線の臨時便を設定した。
JALが設定した臨時便は、29日の羽田午後3時25分発旭川行きJL4517便と、旭川午後6時10分発の羽田行きJL4518便の計2便。機材はボーイング767-300ER型機の国際線仕様機(2クラス199席)を投入する。
ジェットスター・ジャパンが15日に開設したばかりの成田-旭川線は、29日のストにより欠航が2便生じている。
ストの影響で、29日はジェットスター・ジャパンの国内線に欠航が発生。その後、機体整備のため成田発鹿児島行きGK623便と折り返しの鹿児島発成田行きGK624便などが加わり、午後2時30分時点で29日は国内線15便の欠航が決定し、約2600人に影響が出る見通し。国内線113便の運航を計画しており、欠航便は約13%にあたる。
ストを実施しているのは、同社のパイロットと客室乗務員のうち、一部が所属する労働組合「ジェットスター・クルー・アソシエーション(JCA)」の組合員。今年8月以降、一部の未払い残業代の支払いについて会社と組合が交渉を進めてきたが合意に至らず、ストを実施している。ストの期間は22日から2024年1月7日までを予定している。
会社側は、国の中央労働委員会(中労委)に所定労働時間の調停を申し入れており、年明けに始まる見通し。組合側と団体交渉などの話し合いを進めると同時に、第三者機関である中労委を通じて論点を整理したいという。
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