パイロットがストライキを実施しているジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は12月28日、国の中央労働委員会(中労委)に所定労働時間の調停を申し入れた。ストは22日から2024年1月7日までの予定で、これまでにパイロットのストや病欠により、24日から26日までの3日間で計6便が欠航した。27日と28日は欠航していない。
ストを実施しているのは、同社のパイロットと客室乗務員のうち、一部が所属する労働組合「ジェットスター・クルー・アソシエーション(JCA)」に所属するパイロットと客室乗務員。今年8月以降、一部の未払い残業代の支払いについて会社と組合が交渉を進めてきたが合意に至らず、ストを実施している。同社によると、労働組合側と団体交渉などの話し合いを進めると同時に、第三者機関である中労委を通じて論点を整理したいという。
パイロットの指名ストライキについては、会社側が代替要員を確保しているものの、病欠も重なっているようだ。22日にストが始まって以降、パイロットのストや病欠により、24日から26日までの3日間で計6便が欠航しており、24日の成田-福岡線1往復2便、25日の成田-福岡線1往復2便、26日の成田-高松線1往復2便が欠航した。同社の国内線は1日あたり約100便強で、2%弱が欠航したことになる。
関係者によると、28日の指名ストライキは両職種合わせて20人。
同社の年末年始の予約数は、12月28日から1月3日までの7日間で国際線が前年同期比4.22倍の6670人、国内線が14.6%増の10万8828人。予約率は国際線が1.0ポイント上昇し74.1%、国内線が8.9ポイント上昇し78.8%となっている。
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