日本航空(JAL/JL、9201)と独DHLエクスプレスは12月20日、JALが保有するボーイング767-300ER型機の旅客機を改修した貨物専用機を活用した長期契約を締結したと発表した。今回のパートナーシップ強化により、東アジアでのeコマース市場で顧客需要を取り込み、持続的なネットワークを構築する。
JALの767貨物機は、2024年2月19日に就航。成田と中部を起点とし、台北(桃園)、ソウル(仁川)、上海(浦東)の東アジア3都市へ運航する。JALはDHLとのパートナーシップにより新たなビジネスモデルを構築し、安定的で持続可能な航空貨物事業の運営を目指す。
DHLは香港にあるアジア最大規模のハブ施設「セントラルアジアハブ」を拡張するなど、航空貨物インフラを継続的に強化。JALの貨物路線を活用することで、東アジアでのネットワーク強化を図りたい考え。
貨物機専用機は、JALが保有する中型旅客機767-300ERを改修して3機導入。最大搭載重量は上部貨物室が32トン、下部貨物室が16トンで、上部にはパレットを24台、下部にはパレット3台に加え、コンテナを9台搭載できる。
JALは2024年4月11日から、ヤマトホールディングス(9064)と貨物専用機を運航。連結子会社のスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)がエアバスA321ceo P2F型貨物機を運航するが、ヤマトHDが3機リース導入するもので、JALの保有機材ではない。
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