ANA、非航空サービス利用でマイル上級会員　搭乗実績に上乗せ

　全日本空輸（ANA/NH）は、マイルサービス「ANAマイレージクラブ（AMC）」の上級会員資格を取得する際、クレジットカードや通販サイトなど非航空系の「ライフソリューションサービス」の利用が多い人が、2025年度のステータスを獲得しやすくする。

非航空系サービスの利用でステータスを獲得しやすくするANA＝23年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　ANAのステータス獲得は、マイルとは別に搭乗実績に応じて積算される「プレミアムポイント」のみによる資格付与と、ライフソリューションサービスと合算の2種類がある。ライフソリューションの対象期間は12月16日から2024年12月15日で、通販サイト「A-style」などでサービス利用額をマイルですべて支払うケースや、電子クーポン「SKYコイン（スカイコイン）」の利用も、ライフソリューションの利用実績としてカウント対象にする。

　また、ステータス獲得に必要な対象サービスを12サービスから14サービスへ拡大する。

　対象サービスは、空港売店「ANA FESTA」、機内販売「ANA STORE@SKY」、旅行商品「ANAトラベラーズ」など。追加となるサービスは、アンケート回答の「ANAリサーチ」、ANAのおすすめ商品を扱う「ANAセレクション」、動画配信サービス「penguin」。一方、「ANAマイレージモール」と「ANAカードの入会・継続時のボーナスマイル」は対象外になる。

ライフソリューションサービスと合算時のANAのステータス達成条件

　通常はプレミアムポイントが10万ポイントで到達するステータス「ダイヤモンド」の場合、ANAグループ便利用でプレミアムポイントが5万ポイントに達すると、7つ以上の対象サービス利用、500万円以上の決済額を満たすと獲得できる。プレミアムポイントを8万ポイント獲得した場合は、利用サービスは7つ以上で変わらないが、決済額は400万円以上に緩和される。

　また、プレミアムポイントが15万ポイント、利用サービスが7つ以上、決済額が600万円に達した場合は、「ダイヤモンド＋More」と呼ぶステータスになる。

　2番目のステータスとなる「プラチナ」は搭乗実績のみでは5万ポイントで到達するが、3万ポイント分のANAグループ便利用とサービス7つ以上、400万円の決済額で獲得。3万ポイントで獲得できる「ブロンズ」は、1万5000ポイントとサービス4つ以上、決済額300万円で到達する。

関連リンク
ライフソリューションサービス利用が多い方のステイタス獲得条件（ANA）
全日本空輸

ANAのマイル
・ANA、マイレージアプリに“日常生活”集約　機能別ミニアプリで非航空強化へ（22年10月20日）
・ANA、サービス利用や決済でマイル上級会員　搭乗実績に上乗せ（21年11月30日）
・ANA、カード決済や通販利用でマイル上級会員　搭乗実績に上乗せ（20年12月16日）

JALのマイル
・JAL、非航空系利用でも上位会員「JGC」入会　24年1月から新制度、FLY ONも継続（23年11月14日）