成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)が11月30日に発表した2023年4-9月期(24年3月期第2四半期)連結決算は、純損益が36億7600万円の黒字(前期は185億2500万円の赤字)で、中間期としては4期ぶりの黒字転換となった。

4-9月期は4期ぶりの黒字となった成田空港=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
営業収益は87.7%増の997億8200万円、営業損益は43億3400万円の黒字(同170億4000万円の赤字)、経常損益は34億3400万円の黒字(同178億1600万円の赤字)だった。営業収益は水際対策の完全撤廃により発着回数と旅客数が大幅に回復。特に訪日客が顕著に増加したことで、3期連続で増収となった。
2024年3月期通期予想は、旅行需要が回復する一方、世界経済の先行き不透明感などから前回予想を据え置いた。純利益は4期ぶりの黒字化を予想している。
—記事の概要—
・23年4-9月期
・24年3月期予想
23年4-9月期
4-9月期の国際線と国内線を合せた総発着回数は前年同期比27%増(19年同期比22%減)の10万5164回、総旅客数は2.12倍(27%減)の1657万3402人、国際航空貨物量は22%減(10%減)の91万9602トンとなった(関連記事 [1])。
セグメント別では、空港運営事業は