ボーイングは現地時間11月20日、第13回ドバイ航空ショーで計342機、カタログ価格で総額1015億ドル(10兆1500億円)の受注を獲得した。受注機数には発注コミットメントも含まれる。また、777型機の後継となる777Xがローンチや、中東でのパートナーシップ強化が発表された。
777Xは確定発注と発注コミットメントを合わせて259機受注。エミレーツ航空(UAE)が150機(777-9X 115機、777-8X 35機)、カタール航空(QTR)が50機(777-9X 50機)、エティハド航空(ETD)が25機(777-9X 17機、777-8X 8機)で、このほかにルフトハンザ ドイツ航空(DLH)から34機をすでに受注している。カタログ価格で総額950億ドル(約9兆5200億円)超にのぼり、ローンチ時点の発注としては民間機史上最高となった。座席数は777-9Xが400席超、777-8Xが350席。
777XはGEアビエーション社製GE9Xエンジンや複合材を使用した高効率新型主翼など、数多くの最新技術を採用。新型主翼は現行の777の主翼よりも長く、折りたたみ式ウィングチップと合わせ、運航中に効率性を高めて燃料消費量を大幅に抑制し、地上では搭乗ゲートへの適応柔軟性を有するのが特長だという。これらの新技術により、従来より燃料消費量が12%改善するとしている。
また、アラブ首長国連邦のアブダビの工業団地に、部品の製造施設を国営企業と2016年に設立予定。同国政府系ファンド、ムバダラをティア1(一次請け)サプライヤーとして、25億ドル相当の複合材や機械加工された金属の供給を受ける。これらの原材料は777Xや787向けのものも含まれる。両社はプリプレグやカーボンの製造分野で協力する。
787-10はETDが30機発注。この契約で、787の受注機数は1000機に達した。また、ドバイを拠点とするLCC(低コスト航空会社)のフライドバイ(FDB)から、最大100機の737 MAX 8と11機の737-800の発注コミットメントを獲得。中東では過去最大の単通路機の発注となった。
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Boeing
ボーイング・ジャパン
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