エアライン, 機体, 空港 — 2023年11月29日 08:43 JST

JAL、ミャクミャクJET就航　E190で地方にも大阪万博PR

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　日本航空（JAL/JL、9201）の特別塗装機「JALミャクミャクJET」（エンブラエル190型機、登録記号JA252J）が11月28日、国内線に就航した。2025年開催の大阪・関西万博（2025年日本国際博覧会）の公式キャラクター「ミャクミャク」などを描いた機体で、グループで伊丹を拠点とするジェイエア（JAR/XM）が2025年5月ごろまで運航を予定している。

伊丹空港を離陸するJALミャクミャクJET初便の出雲行きJL2355便＝23年11月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　機体にはミャクミャクをはじめ、大阪・関西万博のオリジナルデザインを機体全体に描き、「万博開催に向けたわくわく感」を表したという。30日に開催まで500日を迎え、入場券の前売りが始まることから、28日の就航となった。JALによると、前方ドアから後方ドアまでの胴体はデカールで、機首と垂直尾翼の周辺は塗装でミャクミャクなどを描いたという。

　ミャクミャクJET初便は28日の伊丹発出雲行きJL2355便。乗客66人（幼児ゼロ）を乗せ、伊丹を午後2時39分に出発し、出雲には午後3時15分に到着した。その後は出雲発伊丹行きJL2356便、伊丹発宮崎行きJL2439便、宮崎発伊丹行きJL2440便に投入された。当初は出雲から伊丹に帰着後、2往復目は伊丹－仙台線（JL2213/2214）に投入予定だったが、機材繰りの関係で宮崎線に変更になった。運航2日目の29日は、計画通り伊丹発福岡行きJL2051便から投入している。

　座席数は通常のE190と同じ2クラス95席（クラスJ 15席、普通席80席）。機内でのドリンクサービスには、ミャクミャクをデザインした6種類の紙コップを使用する。JALの機材による2号機と3号機も検討しており、うち1機は国際線投入も視野に入れているという。

伊丹空港を出発するJALミャクミャクJET初便の出雲行きJL2355便を見送るミャクミャクとジェイエアの客室乗務員＝23年11月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JALミャクミャクJETの機内で使用する紙コップを手にするジェイエアの客室乗務員＝23年11月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　28日に伊丹空港の格納庫で開かれたお披露目式典で、JALの越智健一郎常務は「日本国内を飛び回り、大阪・関西万博がより身近な存在になって、多くのお客様が大阪関西にお越しいただけることを願っている。万博を契機に海外からも多くの方が日本にお越しいただける機会になるよう、取り組んでいく」とあいさつした。

　ジェイエアは伊丹を拠点に、JALグループの地方路線を担っている。同社の本田俊介社長によると、大阪や関西を訪れた外国人旅行者が地方にも足を向ける取り組みを進めていきたいという。ミャクミャクJET就航により、万博が訪日客を取り込む契機となることを地方自治体にも理解を深めてもらい、共同で活用方法を模索していく狙いもあるようだ。

＊写真は16枚。
＊お披露目の写真はこちら。