日本航空(JAL/JL、9201)は11月28日、特別塗装機「JALミャクミャクJET」(エンブラエル190型機、登録記号JA252J)を伊丹空港の格納庫で公開した。2025年開催の大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)の公式キャラクター「ミャクミャク」などを描いた機体で、グループで伊丹を拠点とするジェイエア(JAR/XM)が2025年5月ごろまでの予定で運航する。
機体にはミャクミャクをはじめ、大阪・関西万博のオリジナルデザインを機体全体に描き、「万博開催に向けたわくわく感」を表したという。11月30日に開催まで500日を迎え、入場券の前売りが始まることから、28日の就航となった。JALによると、前方ドアから後方ドアまでの胴体はデカールで、機首と垂直尾翼の周辺は塗装でミャクミャクなどを描いたという。
ミャクミャクJET初便は、28日の伊丹を午後2時30分に出発する出雲行きJL2355便。その後は出雲午後3時50分発の伊丹行きJL2356便、伊丹午後5時10分発の仙台行きJL2213便、仙台午後6時55分発の伊丹行きJL2214便の計2往復4便に投入する見込み。機内でのドリンクサービスには、ミャクミャクをデザインした6種類の紙コップを使用する。
2日目の29日は、6便に投入予定。伊丹を午前7時5分に出発する福岡行きJL2051便、福岡発仙台行きJL3531便、仙台発福岡行きJL3530便、福岡発仙台行きJL3537便、仙台発福岡行きJL3538便、福岡発伊丹行きJL2060便を計画している。
お披露目式典に訪れた大阪府の吉村洋文知事は「(ミャクミャクのデザインについて)選考委員会では突き抜けたやつを決めてくださいと言った。日本全国の皆さんにぜひ万博を知ってもらい、来てもらいたい」とアピールした。
座席数は通常のE190と同じ2クラス95席(クラスJ 15席、普通席80席)。運航スケジュールなどは、JALのウェブサイトに追って掲載する。また、JALの機材による2号機と3号機も検討しており、うち1機は国際線投入も視野に入れているという。
JALは万博の「未来社会ショーケース事業」のうち「スマートモビリティ万博」の空飛ぶクルマ運航事業者に選定され、日本で「空飛ぶクルマ」と呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)の運航を計画している。
*写真は16枚(初日の運航スケジュールは写真下に掲載)。
運航スケジュール
JL2355 伊丹(14:30)→出雲(15:15)
JL2356 出雲(15:50)→伊丹(16:35)
JL2213 伊丹(17:10)→仙台(18:20)
JL2214 仙台(18:55)→伊丹(20:30)
関連リンク
2025年大阪・関西万博
「JALミャクミャクJET」の運航情報
日本航空
ジェイエア
初便は出雲行き
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JALミャクミャクJET
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・JAL、大阪万博「ミャクミャクJET」11/28就航 伊丹拠点ジェイエアのE190(23年9月15日)
JALとeVTOL
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