エアバス, エアライン, 機体 — 2023年11月22日 11:16 JST

JALのA350-1000、年明けに就航延期 追加作業で受領遅延

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 日本航空(JAL/JL、9201)は11月22日、次期長距離国際線機材のエアバスA350-1000型機の就航を延期すると発表した。当初は年内を予定していたが、年明けに延期する。客室内の一部に追加作業が発生したため、受領が遅れる見込みだという。

トゥールーズを離陸し初飛行するJALのA350-1000初号機=23年10月23日 PHOTO: H. Gousse, Master Films/Airbus

 JALは当初、A350-1000を11月下旬に就航させる計画だったが、サプライチェーンの乱れに伴う部品の納入遅れなどにより年内の就航を予定していた。JALによると、2024年1月8日までの就航は難しいといい、受領日が決まり次第、改めて就航日などを決定して発表するという。

 JALのA350-1000は、初号機(試験登録記号F-WZFM、日本登録記号JA01WJ)が10月10日にトゥールーズでロールアウトし、23日に初飛行した。座席数は4クラス239席で、ファーストクラスが6席、ビジネスクラスが54席、プレミアムエコノミーが24席、エコノミーが155席となり、ファーストとビジネスには、JAL初となる個室タイプのシートを導入する。

 1路線目は羽田-ニューヨーク線で、2023年度は2機導入する見込み。13機ある現行のボーイング777-300ER型機を順次退役させる。

JALのA350-1000ファーストクラス ベッドポジションはダブルベッド級の広さにもなる(イメージ、同社提供)

JALのA350-1000ビジネスクラス(イメージ、同社提供)

JALのA350-1000プレミアムエコノミー(同社サイトから)

JALのA350-1000エコノミー(同社サイトから)

関連リンク
機内空間を体験(360度パノラマビュー)(JAL)
日本航空

初飛行と機内画像
JAL、A350-1000の機内画像公開 360度パノラマで座席・設備(23年10月30日)
JAL、A350-1000初飛行の写真・動画公開 羽田-NY年内就航へ(23年10月25日)
JAL、A350-1000が初飛行 個室ファーストとビジネス新旗艦機(23年10月23日)

11月上旬発表を計画していた
JAL、A350-1000就航日を11月上旬発表へ 個室ファーストとビジネス初導入(23年10月31日)

10月2日発表とロールアウト
JAL、新旗艦機A350-1000ロールアウト 年内就航、羽田-NYに(23年10月19日)
JAL、新旗艦機A350-1000年内就航 個室ビジネス、ファーストは6席(23年10月2日)
新旗艦機A350、JALはなぜ個室ファーストクラスを用意するのか 乗らないとわからないビジネスとの差(23年10月5日)

JAL
JAL、A350-1000就航日10/2発表 インテリアやサービスも(23年8月22日)
JAL、11月下旬にA350-1000就航へ 羽田-NYに次世代旗艦機(23年8月1日)
JAL、羽田-ドーハ24年夏ダイヤ就航 日系初の中東直行便、アフリカ・南米乗継も(23年7月18日)
JAL、旗艦機A350-1000導入に注力 赤坂社長「国際線はCO2削減効果ある」(23年5月3日)
【独自】JAL、国際線旗艦機を19年ぶり刷新 A350-1000、冬ダイヤ就航でCO2削減(23年1月1日)