日本航空(JAL/JL、9201)の客室乗務員有志によるミュージックベル演奏チーム「JALベルスター2023」の演奏会が、11月30日の新千歳空港を皮切りに函館、秋田、大分、東京で開かれる。28年前の1995年に創設以来、今回は初めてベルスター経験者のみで演奏を披露する。
JALは毎年年末にベルスターによる演奏を羽田空港などで披露。今年で29回目のクリスマスを迎える。例年は前年のメンバー1人が続けて参加し、公募で選ばれた新たなメンバーに技術などを伝承して8人で演奏するが、今回は創設以来初めて全員が過去にベルスターメンバーだった経験者のみの編成となった。
今年のリーダー、堤真菜さんは2019年度入社で昨年参加。堤さんによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、2020年から昨年までは演奏会の回数が通常時よりも少なかったなど、メンバーがやり残した感じを抱いていたという。そこで2022年のメンバーがもう一度演奏したいと会社側に申し入れ、2022年の7人と2021年の1人の計8人で今年のメンバーを組んだ。
全員が経験者とあって、例年は8回の練習を6回で済ませられるという。堤さんは「初日から曲を練習できました。昨年のメンバー中心ですが、譜面台カバーは新しく作りました」と、気分も新たに10月から練習に励んでいるという。
最終公演となる12月25日は、メンバーにとっては“職場”でもある羽田空港で演奏する。コロナ影響下も、2020年と2021年のメンバーは羽田で演奏経験があるが、昨年の東京公演はお台場のグランドニッコー東京のみだった。「昨年は空港でも演奏したかったです」という堤さんは、羽田に活気が戻ってきたことがうれしいといい、「私たちの職場で演奏できることにワクワクしています」と話していた。
ベルスターは毎年活動テーマを設けており、今年は「Special moment! 〜ベルスターが届けるメロディーの贈り物〜」。クリスマスはさまざまな「特別」がつまっている時期であることから、誰もが楽しめる演奏を届けたいと練習に励んでいる。
「ジングルベル」などクリスマスの定番ソングをはじめ、14曲を練習中。このうち8曲は新たに練習する曲だという。公演は11月30日の新千歳空港、12月2日の函館、10日の秋田県にかほ市、16日の大分県竹田市、23日と24日のグランドニッコー東京 台場、最終日25日が羽田空港第1ターミナルとなる。
JALベルスター2022(敬称略、括弧内は入社年度と参加年)
堤 真菜(19年度、22年、2023リーダー)
岩本 奈々(18年度、22年)
長谷川 愛(18年度、22年、2022リーダー)
田中 里佳(19年度、22年)
佐野 令奈(19年度、22年)
春日 星那(20年度、21年)
荻原 真菜美(20年度、22年)
野村 佳乃子(20年度、22年)
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日本航空
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