米空軍は現地時間11月10日、開発中のステルス戦略爆撃機B-21「Raider(レイダー)」の初飛行に成功した。カリフォルニア州パームデールにある米空軍施設「プラント42」から初飛行した。
B-21は、ノースロップ・グラマンが開発した現行のB-2と同じく全翼機。老朽化した米空軍の爆撃機B-1とB-2を徐々に置き換え、B-52と併用する形で更新していく。米空軍は少なくとも100機を調達する見込みで、2022年基準の平均調達単価は6億9200万ドル(約806億円)としている。
世界初の第6世代航空機で、オープンアーキテクチャーの採用により、旧世代の航空機と異なりブロック・アップグレードを実施しない。B-52やB-1、B-2よりも優れた搭載量や航続距離、攻撃力になるとみられ、通常弾頭と核弾頭に対応する。
ノースロップ・グラマンの10日(日本時間11日)の発表によると、B-21の試験機はミッション・システムを装備し、試作機ではなく量産機と同じ工程と工具を使用して同じ製造技術者によって製造された。ステルス性など性能面だけでなく、製造工程も従来の軍用機のものから見直しを図っている。
B-21は2022年12月2日に機体が公開され、エンジン試験はパームデールで今年9月12日から始めた。就役日は未定だが、基地は決定。サウスダコタ州のエルスワース空軍基地が最初の主要作戦基地で、正式な訓練部隊となる見通し。残りの基地は、ミズーリ州のホワイトマン空軍基地とテキサス州のダイス空軍基地が望ましい場所とされており、いずれもB-1やB-2が配備されている基地となる。
X(旧Twitter)には、10日に現地で撮影されたとみられる動画や写真が投稿されている。
B-21 RAIDER FIRST FLIGHT 11-10-23 #RAIDER33 #B21Raider pic.twitter.com/3tEKudqDiw
— Matt Hartman (@ShorealoneFilms) November 10, 2023
関連リンク
U.S. Air Force
Northrop Grumman
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