川崎重工業(7012)は11月6日、福岡市に最新中型双発ヘリコプター「H145//BK117 D-3」を引き渡したと発表した。消防・防災ヘリコプターとして採用されたもので、市は正式運用を10月から始めた。川重の同型機納入は10機目で、D-3としては初の消防・防災ヘリとなった。
D-3はBK117 D-2の改良型で、フルフラットフロアを備えたキャビン、後部の観音開きカーゴドア、高高度でのホバリング性能の向上、低騒音化、最新アビオニクス搭載といった特長を継承。最新式の5枚ブレードによるメインローター・システムの採用などにより、D-2と比べて有効搭載重量が約150kg増え、整備期間を約50%短縮した。
BK117は川重と旧西ドイツのMBB(メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム、現エアバス・ヘリコプターズ・ドイツ)が共同開発し、1982年に国産ヘリとして初の型式証明を取得。1983年に初号機を納入した。6日時点で、川重の納入分は192機。エアバスヘリ納入分を合わせると、世界で1900機以上が引き渡されており、ドクターヘリ、人員や物資輸送、警察、消防、防災、報道などの分野で運用されている。
関連リンク
福岡市
BK117-D3型の紹介(川重)
川崎重工業
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