日本航空(JAL/JL、9201)と傘下のJALUX(ジャルックス)は、空港ラウンジなどでコーヒー抽出後のコーヒー粉を再利用した「JALオリジナルタンブラー」を自社のショッピングサイト「JALショッピングJAL Mall店」で販売を11月1日から始めた。
抽出後のコーヒー粉を全体の原材料のうち30%使用。内部は二重構造で結露せず、温かい飲み物を入れてもスリーブなしで持てるという。容量は280ml、耐熱温度は100度で、価格は税・送料込み1980円。
JALはラウンジや本社オフィスで提供するコーヒー抽出後のコーヒー粉を再利用する取り組みを進めており、今回は羽田空港の国内線ラウンジと本社から出たコーヒー粉を利用する。
廃棄されていた抽出後のコーヒー粉が、繰り返し利用できるタンブラーに生まれ変わることで、食品廃棄物や石油由来のプラスチック量を削減し、CO2(二酸化炭素)排出量の削減率「デカボスコア」で9%の削減効果があるという。
タンブラー1点の購入につき、JALが参画している特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalが取り組む社会貢献プログラム「TABLE FOR TWOプログラム」に20円寄付され、開発途上国の子どもに給食1食分が贈られる。
コーヒー粉再利用の第1弾はクラフトジン「Re FLY(リフライ)」で、蒸留酒の風味付けに使用する素材「ボタニカル」の一つとして用いた。
関連リンク
JALオリジナルタンブラー
日本航空
コーヒー粉担当者インタビュー
・JALはなぜ使用済みコーヒー粉でジンを作ったのか 羽田で年1.8トン、香り付けに
JALのアップサイクル
・退役777を家具にアップサイクル JALとカリモク、西麻布で作品展(23年9月18日)
・JAL、NYへCO2排出ゼロフライト 赤坂社長「ほんの先の未来を体験」(23年9月14日)
・JAL、ラウンジのコーヒー粉再利用でクラフトジン(23年9月14日)