エルアル・イスラエル航空、成田運休　24年3月まで、軍事衝突で

　エルアル・イスラエル航空（ELY/LY）は、テルアビブ－成田線を運休する。イスラエル国内で発生している同国軍とイスラム組織ハマスによる軍事衝突を受けた措置で、現地時間10月25日の成田行き、翌26日の成田発が最終便となる。外務省によると運休は当面の間で、2024年3月までを予定しているという。

成田－テルアビブ線を運休するエルアル・イスラエル航空（資料写真）＝19年9月 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

　運航スケジュール（定刻）は、現地発の最終便となる成田行きLY91便がテルアビブを午後8時45分に出発し、翌日午後2時15分着。テルアビブ行き最終便のLY92便は午後4時15分に成田を出発し、午後10時45分着を予定している。最終便の機材はボーイング787-9型機（登録記号4X-EDC）を投入する。

　外務省によると、テルアビブ発着の定期便は大幅に減少しており、24日時点の出発便は40便以下となっているという。空路での出国が困難になることが想定されるため、早めの出国を呼びかけている。

　テルアビブ－成田線は今年3月に就航。テルアビブ発は3月1日から、成田発は5日から運航を始めた。イスラエルから日本への定期便は初めてで、週2往復運航している。イスラエルから日本への初めての定期便で、当初は2020年3月11日の就航を計画していたが、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の流行により3年遅れでの就航となった。

　同路線は全日本空輸（ANA/NH）とのコードシェア（共同運航）を来春開始で計画しているほか、週3往復への増便も予定していた。

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