天草エアライン(AHX/MZ)とオリエンタルエアブリッジ(ORC/OC)、日本エアコミューター(JAC/JC)の九州3社と全日本空輸(ANA/NH)、日本航空(JAL/JL、9201)は10月25日、地域航空サービスアライアンス協議会(EAS Alliance)を設立した。5社が2019年から取り組んできた地域航空サービスアライアンス有限責任事業組合(EAS LLP)を基礎とし、協業体制の維持と深化をさらに進め、地域航空会社が担う離島・生活路線の維持・発展や就航地域の活性化を目指す。
活動期間は2028年3月31日までの約4年間。九州3社の機材は仏ATR製のターボプロップ(プロペラ)機で、同型機を運航する地域航空会社の協業促進や、安全基盤の確立と安定運航確保への技術協力のほか、需要喚起や管理業務の効率化などを進めていく。会員は設立5社で、協業できる航空会社は新会員として加入できるようにする。
EAS Allianceの基となったEAS LLPは4年前の2019年10月25日に設立し、今年10月24日までの4年間活動した。EAS LLPは2022年冬ダイヤ初日の同年10月30日から、大手2社の系列を超えたコードシェア(共同運航)を開始。このほか機体予備部品の共用化、機材更新時の新造機導入支援などで協業しており、EAS Allianceの設立により協業体制をさらに強化する。
九州3社のうち、JACはJALが60%出資するグループ会社で、2020年10月25日からJAL便名で運航。天草エアはJALやJACと提携関係にあり、2015年4月1日からJALとコードシェアを実施している。ORCにはANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が3.6%出資し、2009年からANAとコードシェアを行っている。
2022年冬ダイヤから始めた系列超えのコードシェアの対象路線は、ANAと天草エアが2路線8便で天草-熊本線と福岡線。ANAとJACは鹿児島発着が種子島、屋久島、奄美大島、徳之島、喜界島、与論、沖永良部の7路線、奄美大島発着が喜界島、徳之島、与論の3路線、那覇発着が沖永良部、奄美大島の2路線、福岡-屋久島線、徳之島-沖永良部線で計14路線44便、JALとORCは長崎発着が壱岐、五島福江、対馬の3路線、福岡発着が対馬、五島福江の2路線で計5路線22便となる。
関連リンク
天草エアライン
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EAS LLP – 地域航空サービスアライアンス有限責任事業組合(Facebook)
EAS LLP
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