エアライン — 2013年11月17日 06:21 JST

ANA、機内食に北海道産食材 地域活性化と訪日旅客獲得で

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA)をはじめとするANAグループでは、12月1日から2014年2月末までの3カ月間、北海道の食材を国際線と国内線の機内食に取り入れる。日本各地の名産品などを紹介する「テイスト オブ ジャパン バイ ANA(Tastes of JAPAN by ANA)」の一環。

北海道の郷土料理「鮭ちゃんちゃん焼き」をメインにした国際線ビジネスクラスの機内食(ANA提供)

国際線ファーストとビジネスで提供するパン(ANA提供)

 今回の取り組みでは、北海道産農産物の消費率を上げるプロジェクトとして道内で推進されている「米チェン」、「麦チェン」、「酒チェン」、「ワインチェン」をサポート。機内やラウンジ、空港の店舗、通販サイトなどANAのサービスで北海道産品を多く取り入れる。また、北海道の文化や観光資源を紹介し、国内外に北海道の魅力を発信していく。

 道産農産物の消費率向上プロジェクトは、05年に北海道やホクレン農業協同組合連合会らが、北海道米の消費率向上を目的に「米チェン」をスタート。その後「麦チェン」へ広がり、北海道酒造組合らが「酒チェン」、北海道商工会議所連合会が「ワインチェン」を推進している。

 国際線ビジネスクラスでは、北海道の郷土料理「鮭ちゃんちゃん焼き」をメインに、帆立松前漬や海の幸を揃え、ごはんは北海道産の「ななつぼし」を使用する。提供路線は、成田発のバンコク、シンガポール、ジャカルタ、デリー、ムンバイ、ホーチミン、ヤンゴン、ホノルルの各線と、羽田発ホノルル線。

国内線プレミアムクラスの料亭冨茂登によるメニュー(ANA提供)

 また、国際線ファーストとビジネスクラスでは、北海道産の小麦を使用したパン「天然酵母のバゲット」と「セモリナ・トマト」の2種類を提供する。

 国内線プレミアムクラスでは、道南を代表する函館「料亭冨茂登(ふもと)」監修メニューを提供。いくらや鮭など、味以外に見た目も北海道らしさが感じられるメニューだという。午後5時以降に新千歳を出発する便で提供する。

 空港のラウンジでは、北海道の地酒やワインを用意。成田では日本酒を、新千歳でワインを提供する。

 ANAでは、北海道産品を扱うことによる地域活性化と、訪日旅客増加を見込む。

関連リンク
全日本空輸

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post
キーワード: