全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は10月20日、航空機のシートカバーを活用したアップサイクルバッグと小物の販売を始めた。採用を検討した生地を使った商品も用意した。
生地はすべて未使用のまま保管していたシートカバーで、採用を検討した生地のほか、ボーイング747-400型機のビジネスクラスや777のエコノミークラスシートのものを使う。メッセンジャーバッグやミニトートバッグ、サコッシュ、トラベルポーチ、仕分けポーチ、スマホケースをラインナップする。品番に「KDX-13」が付くものは747、「KDX-19」が777、「KDX-23/25」が採用検討の生地を使っているものになる。
税込価格は最も安価な仕分けポーチが3520円、最も高価なメッセンジャーバッグは2万6400円となり、1万5000円前後の商品が中心となる。人気カバンブランド「VanNuys」とシート縫製メーカー「KOIDEX」が協力。自社の通販サイト「ANA ショッピング A style」などで扱う。
ANAグループは中期経営戦略で掲げるESG(環境・社会・企業統治)経営を推進していくため、2021年6月にスローガン「ANA Future Promise」を制定。今回の取り組みもこの一環となる。
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ANA ショッピング A style
全日本空輸
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