本田技研工業(7267)の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は現地時間10月16日、開発を進める新型小型ビジネスジェット機の名称を「HondaJet Echelon(ホンダジェット・エシュロン)」に決定したと発表した。従来機の「HondaJet」よりも1つ上の「ライトジェット機」クラスに参入し、同クラスとしては初めて米大陸の横断が可能となる。2026年に初飛行を計画し、FAA(米国連邦航空局)からの型式証明(TC)取得は2028年ごろを目指す。
新型機エシュロンは、航続距離2625海里(約4862キロ)、巡航速度450ノット(時速約833キロ)。最大11人の乗客乗員が搭乗でき、従来機同様パイロット1人でも運航できる。燃費は通常のライトジェット機より20%、最大離陸重量が2万ポンド以上、3万5000ポンド以下の双発エンジンを搭載する「中型ジェット機」より40%以上向上させる。
エンジンは米ウィリアムズ・インターナショナル製「FJ44-4C」を、アビオニクスはガーミン製G3000を搭載。2024年半ばに初号機の製造を始め、2026年に初テスト飛行、2028年にTC取得となる見通し。
エシュロンは、2021年に米ラスベガスで開催されたビジネスジェット展示会「NBAA(ナショナル・ビジネス・アビエーション・アソシエーション・コンベンション・アンド・エキシビション)」で発表したコンセプト機「HondaJet 2600 Concept」を製品化。今年6月に製品化すると発表していた。
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