マレーシアのエアアジア(AXM/AK)などを傘下に持つ持株会社キャピタルA(旧エアアジア・グループ)とガルーダ・インドネシア航空(GIA/GA)は、戦略的パートナーシップを締結した。エアアジアとガルーダ系LCCのシティリンク(CTV/QG)がインターライン契約を結ぶほか、航空貨物や整備などさまざまな分野で連携していく。
シティリンクとの連携は、エアアジア・グループでは初のインターライン契約で、エアアジアがASEAN(東南アジア諸国連合)地域で運航する国際線150都市と、シティリンクが路線を持つインドネシア国内50都市が結ばれる。2024年第1四半期までに一部路線で始まり、最初の出発空港での搭乗券発行や手荷物の預け入れなどが可能になる。
両社は現地時間9月27日に発表。エアアジア・グループの物流ベンチャー「テレポート」とガルーダの貨物部門も物流事業のパートナーシップ契約を締結し、キャピタルAの整備子会社ADE(アジア・デジタル・エンジニアリング)とガルーダの子会社GMFエアロアジアは連携に向けた協議を進めているという。整備面で連携することで、より価値のある低コストのMRO(整備・修理・分解点検)サービスを提供できる体制を目指す。
キャピタルAのトニー・フェルナンデスCEO(最高経営責任者)は「最高の価値、品質、選択肢を提供し、何百万人もの人々に愛されるASEANを代表する2つのブランドの有意義なパートナーシップの花が今開こうとしている。ガルーダとの関係は、シティリンクがエアアジアのスーパーアプリに参画した時から始まった。関係を一層強化していきたい」とコメントした。
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