エールフランス航空(AFR/AF)は、ボーイング777-300ER型機に順次導入している新ビジネスクラスのシートを都内で公開した。フルフラット・フルアクセス・フルプライバシーの「3つのF」をテーマとし、全席がドア付き個室タイプになった。
777-300ERの新しいビジネスクラスは1-2-1席配列で48席。テーマとなる「3つのF」は、全長2メートル近くのベッドになる「フルフラット」、全席が通路に面した「フルアクセス」、スライド式ドアでプライバシーを確保する「フルプライバシー」で、中央2席はパーティションを格納するとペアシートとして利用できる。
各席には、17.3インチの4Kハイビジョンのアンチグレアワイドスクリーン、ノイズリダクション付きヘッドホン、Type-AとCの充電用USB端子、電源コンセント、ワイヤレス充電、Bluetoothを備える。
小物入れにはエールフランス創業のシンボルマーク「ヒッポカンポス(ギリシャ神話の海馬)」がデザインされ、搭乗時には白いバックライトで浮かび上がる演出で乗客を出迎える。また、シートにはエールフランスのトレードマークである赤の「アクサン」が刺しゅうされている。
六本木の東京ミッドタウンで9月12日から開かれた新シート体験会で、エールフランス航空のボリス・ダルソー日本・韓国・ニューカレドニア支社長は「“空の上のエレガンス”をブランドコンセプトに、フランスの旅文化の美意識を反映した新しいビジネスクラスシートを設計した」とあいさつ。同コマーシャルダイレクターのシモン・クラウトホフ氏は「包み込むような曲線で、ペアシートとして使う際は、隣の人と顔を合わせられるようにした。フランス製の素材を極力使用している」と語った。
会場には、ケータリング会社ティエフケーが日本発便で提供しているビジネスクラスの機内食メニューの試食コーナーや、ビジネスクラスで提供している仏ポメリーのシャンパン、仏ヴァローナのチョコレートも用意された。ヴァローナは日本ではレストランやホテルなどへの提供が主体で、店舗展開はしてないものの、オンラインショップは日本からも購入できるという。
10月29日に始まる冬ダイヤでは、日本路線はパリ-羽田線が週14往復(1日2往復)、成田線と関西線が週3往復ずつの運航を予定している。
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ラ・プルミエール‐長距離路線(エールフランス航空)
エールフランス航空
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